新しい年が明けました。 本来であれば「おめでとうございます」と交わす挨拶も、愛する家族であるペットを亡くされた方にとっては、どこか寂しく、複雑な気持ちで迎える節目かもしれません。
「あの子がいないお正月を、どう過ごせばいいの?」 「喪中の間、ペットの供養で気をつけることはある?」
今回は、そんな不安を抱える飼い主様へ、新しい年をあの子と一緒に穏やかに過ごすための、具体的で優しい供養のヒントをお届けします。
「ペットの喪中」に決まりはありません
仏教や神道の慣習において、ペットの死による「喪中」に厳格なルールはありません。年賀状を控えたり、初詣を避けたりするかどうかは、あくまで飼い主様の「お気持ち」次第です。
もし、お祝いする気分になれないのであれば、無理に周囲に合わせる必要はありません。「今年はあの子を静かに偲ぶ年にしよう」と決め、ご自身の心に寄り添う時間を優先してください。
新年の「お供え」で彩りを
人間がお節料理を楽しむように、ペットの祭壇も少しだけお正月らしく整えてみませんか?
・新しい仏具や小物
新年を機に、古くなったお花立てを新調したり、新しいフォトフレームに写真を入れ替えたりすることで、心の整理がつくこともあります。
・季節のお花
菊だけでなく、千両や葉牡丹など、お正月らしい華やかな花を飾ってあげましょう。
・お正月のお福分け
豪華なものでなくても構いません。あの子が好きだったおやつや、大好きだった果物を「お年玉」としてお供えしてあげてください。
「お掃除」は心の整理の時間
年末の大掃除で、あの子が使っていたおもちゃや毛布に手が止まってしまうこともあるでしょう。 無理に片付ける必要はありません。ただ、祭壇の周りの埃を払い、あの子のスペースを綺麗に整えてあげることは、立派な供養のひとつです。 「去年も一緒にいてくれてありがとう」「今年もよろしくね」と声をかけながら、ゆっくりと向き合ってみてください。
初詣で「感謝」を伝える
初詣に出かけられる方は、ぜひ神様や仏様に、ペットと出会えたことへの感謝を伝えてみてください。 「あの子を天国で見守ってください」という願いは、きっと届くはずです。最近ではペット専用の御守りや、一緒に参拝できる神社仏閣も増えています。お散歩コースだった場所を歩きながら、思い出を辿る「ひとり初詣」も、心を癒やす大切な時間になるでしょう。
結びに:あなたのペースで、一歩ずつ
新しい年が始まったからといって、悲しみを急いで癒やす必要はありません。 一歩進んだと思ったら、また二歩戻ってしまう。供養とは、そうした繰り返しのなかで絆を深めていくプロセスです。
この一年が、あなたと空の上のあの子にとって、優しく温かな光に包まれる日々となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
